「制服バンク石川」「シンママ応援団」に助成〜能登半島地震臨時募集「だいじょうぶだよ!基金」支援先を募集中

1月1日に発生した能登半島地震から1ヶ月半が経ちました。

内閣府によると2月8日現在、死者241人、重軽傷者1291人。住宅被害は4万1479戸にのぼり、なお1万3535人が避難生活を余儀なくされています。これまでの災害と同様に、ひとり親家庭など社会的に脆弱な人々が取り残されることが懸念されます。

そこでNPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむは、被災したひとり親と子どもたちを中心に支援する団体に助成する事業「だいじょうぶだよ!基金 能登半島地震被災者支援団体助成金」を始めました。

このたび、審査を経て、次の2団体への助成が決定しました。

「NPO制服バンク石川」(石川県)

制服のリサイクルや無償譲渡に取り組んでいる団体です。

金沢市の公立小学校の制服着用率は82%。全国平均の20%に比べてとても高く、制服の用意はひとり親世帯など経済的に苦しい家庭にとって、大きな負担になっていました。そこに今回の地震。被害の大きかった七尾市、輪島市、珠洲市などから金沢近郊に避難してきた子どもたちから、「火災で制服や体操服がすべて燃えてしまった」「制服を持って逃げることができなかった」と聞き、バンクで保管しているリユース品の小・中・高の制服や体操服、ランドセルの無償提供に取り組んでいます。

「だいじょうぶだよ!基金」からは、その原資として50万円の助成を決定しました。

対象はひとり親世帯に限られませんが、ひとり親世帯には化粧品の無償提供などの追加支援も行います。

NPO法人「シンママ応援団」(石川県)

石川県のシングルマザー支援団体です。ひとり親への被害状況アンケートを実施。1月15日時点で、「通常の生活に戻れていない」52.5%、「子どもの様子がいつもと違う」42.5%、「自分の気持ちがいつもと違う」60%と不安が強く出ていることがわかりました。また、余震が頻発しており、「防災グッズがほしい」という声が多くきかれました。

そこでシンママ応援団は、県内のひとり親200世帯を対象に「防災セット」「災害時のこころのケア冊子」「避難所の余剰物資」をセットで送ることにしました。

「だいじょうぶだよ!基金」からは、防災セットの購入費用などとして46万円の助成を決定しました。

しんぐるまざあず・ふぉーらむの「だいじょうぶだよ!基金」はさらに、震災で被災・影響を受けたひとり親家庭等を支援する団体のさまざまな活動からの応募を受け付けています。下記、要綱をご確認の上、ぜひご応募いただき、地域のひとり親へ支援を届けていただきたいと思います。

「だいじょうぶだよ!基金」
能登半島地震被災者支援団体助成 要綱
能登半島地震 臨時募集

1.趣旨

貧困率が50%程度と高く、平時から余裕のない生活をしているひとり親世帯は、地震により生活が不安定となり困難な避難生活のため子どもと親は心身に影響を受けています。

これまでの当団体の聞き取りによると、被災の中心部では、いまだライフラインが調わず困難な生活を強いられています。またこの状況から二次避難を余儀なくされる被災者は住み慣れた土地を離れ、孤立し、収入も絶たれることが予想されます。一方被災の中心地だけでなく、広範囲に子どもと親への心身の影響が出ていることが分かります。

ひとり親・子どもたちを支援する団体は支援を模索している状況が伺えます。

そこで能登半島地震で被災・影響を受けたひとり親と子どもたちが安心して生活し学べるように応援する活動の初動に対して支援を行います。

2.助成金額

  1団体 上限50万円 総額 500万円 (第2期募集あり ※期日未定)

3.実施主体

特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ

4.対象となる団体・条件

• ひとり親支援事業を行っている団体(任意団体を含む)。

• 政治活動、宗教活動または営利を目的としないこと。
 ※シングルマザーサポート団体全国協議会の参加団体であることは問いません。

• 法人格をもたない団体の場合、直接に支援を受ける人が 50人以上で、 会則、定款、またはこれに相当する規約などがあること。

• 金銭を管理できる態勢を作り、プロジェクトの記録を保存し成果の報告ができること。

• 助成事業の実施にあたり、当該事業の案内や開催要項などに必ず「NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ だいじょうぶだよ!基金助成事業」と記載いただくこと、および団体名称 (ロゴ等含む)

• 助成事業名を、NPO 法人 しんぐるまざあず・ふぉーらむ だいじょうぶだよ!基金ホームページで公開、ならびに報告書の提出・事業成果の公表に同意していただけること。

• 助成期間終了後も事業継続の意思があること。

• 助成事業後のオンラインの意見交換会に出席のこと。

5.助成対象事業

令和6年能登半島地震により被災・影響を受けたひとり親と子どもたち等(以下ひとり親世帯等)に対する以下の事業

•食料・物資等支援事業
•子ども対象の保育・学習支援等事業
•居住等支援事業・相談等支援事業
•就労支援等事業
•情報提供等の事業
• そのほかの目的に合致する支援事業

 ※助成対象団体自らが実施する事業について助成を行う。
 ※公序良俗に反する活動については支援しない。

例) 
 能登地震で困難を抱えるひとり親世帯等への食料支援、居場所支援、保育支援、居住支援等

6.募集

  •  募集 2024年1月19日(金)~3月11日(月)
    (第2期募集あり ※期日未定)

随時募集をし、申請書等別途決める必要書類を提出し、応募ごとに選考委員により選考します。
選考後すみやかに助成金を送付いたします。

7.助成対象項目

事業に必要な人件費、謝金、物品費、消耗品費、使用料、送料通信費、その他とします。

全体の15%を上限に団体の管理費として計上することができます。

8.事業実施期間

実施期間 2024年6月30日まで

※事業終了後 1か月以内に報告書を提出してください。

9.申請方法

 団体HP内の申請書をダウンロードし、必要事項を記入の上、下記の要領で申請してください。

申請書

〈1〉申請フォームに必要事項を入力し、送信してください。

申請フォーム

〈2〉下記必要書類をすべて準備し、メール添付にて送信してください。

  ①収支計画書(こちらからダウンロードして作成してください)
  ②振込先口座の通帳2頁目(振込先情報がすべてわかる部分)のコピー
  ③団体の会則、定款、規約等
  ④直近年度の事業報告書(応相談)
  ⑤直近年度決算資料(応相談)

添付書類送信宛先・問い合わせ先

メール表題に団体名を明記してください。

 例) 【◯◯◯の会】だいじょうぶだよ!基金助成申請

E-mail: josei@single-mama.com