受講者19人が”3年後の私”について宣言〜「明日に花咲く第5期修了式
東京スター銀行としんぐるまざあず・ふぉーらむが協働して実施したオンラインキャリア支援プログラム「明日に花咲く」第5期が11月26日、修了式を迎えました。30人の方がキャリアアップのために、コミュニケーション、ビジネスマナー、キャリアの棚卸し、教育資金と自身のライフプランなどの講座を受講され、うち19人(代読1人含む)が、”3年後の私”について未来宣言をしました。
修了式に先立って、ライフ&キャリアカウンセラー丸山裕代さんの最終講義「シングルマザーの未来プラン講座」がありました。
「幸せを具体化するために見通しをつけること。それがライフプランを作る意味です」と丸山さん。
今後、20年分の表を作り、子どもの入学のタイミングでいくら必要かを書き出していきます。その上で、その時期までにどのように貯蓄ができるか、家計を見直しながら計画を立てて行きます。
丸山さんは「家計を把握することは自分にとっての大切な価値を知ることです。お金の貯蓄、健康の貯蓄、つながりの貯蓄を積み立てて行きましょう」と呼びかけました。
修了式では、「3年後、私は……」で始まるシングルマザーの未来宣言を受講生が一人ひとり発表しました。
・Aさんは「ポジティブオーラがいっぱいの、周りの人々を幸せにできる人間でいたい」。
・Bさんは「3年後は50歳。会社では経営層に関わって働き、副業として自分の会を立ち上げています」と宣言。受講前は離婚裁判の準備で未来に希望を持つことが難しいと感じていましたが、この講座で同じようにがんばっているひとり親の仲間と出会って、新たな一歩を踏み出せた、といいます。
・Dさんは夫と死別。就職氷河期世代で、今は派遣で働いています。未来宣言ではなく、今の精一杯の言葉として、「自分を大事に、これからの人生をまっすぐ受け止めて、相手に誠意を持って暮らしていきたい。子どもたちと良いところ、悪いところを認め合って生きていけたら最高です」と話しました。
・Mさんも7年前に夫と死別。自分の心のケアに時間がかかり、人と話せるようになったのは最近だといいます。「色鉛筆で海の絵を描きたい。いつか子どもたちと小さな個展を開きたい」
・Pさんは講座に参加して、収支計画が立てられるようになり、生活が好転しました。メンタル面でも平常心を保つことが上手になったそうです。「娘が独立するまでは健康で、賢く、収支管理ができる頼れる母で居続けます」と宣言。
・Rさんは「ADHDの子どもと私の生活記を出版し、以前の私のように悩んでいる人に寄り添える人間になっています」。講座で出会った仲間に相談することで、「新しい視野を得ることができた」と実感しています。
受講生の未来宣言を聞き、東京スター銀行経営企画部広報・サステナビリティ推進室の藤田麻美さんは「みなさんのように働くことに意欲がある方が、遺憾なく力を発揮できるようになれば、見通しにくい今の日本の大きな力になる。宣言に一つでも近づき、みなさんが幸せになられることを祈っています。そこに今回の東京スター銀行の講座が役に立てればうれしい」と話しました。
しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石千衣子理事長は「言葉にするということは、そこに向かって進んでいくことを心と体で認めたことになる。これからも、自分に力があること、他の人の力を借りること、他の人と比べるのではなく自分自身の変化を楽しむことを実践していっていただきたい」との祝辞を贈りました。