7月19日20日 ミニ活動報告会(食料支援)を開きました

夏休みは学校給食がなく、子どもたちがお腹を空かせる時期です。しんぐるまざあず・ふぉーらむでは、食料支援「ほっとあんしん便」のお米を7月は通常月の2倍の10kg増量してお届けしました。その分、お米の購入代、送料もかかります。支援の状況を知っていただき、資金や物品の寄付につなげようと、7月19日の昼、20日の夜にミニ活動報告会をオンラインで開きました。

それぞれ約1時間のコンパンクトな報告会。企業や団体の昼休みに会わせた昼の部は39人、帰宅後の夜の部は16人の参加がありました。

報告会ではまず、今年3月にほっとあんしん便の申込者4307人を対象に行った就労生活調査の結果を、赤石千衣子理事長が発表しました。

回答者の85%が何らかの形で働いていましたが、暮らし向きが「苦しい」「やや苦しい」を会わせると98%。「できなかった」体験を聞く項目では、「米が買えないときがあった」が65%、「食材(肉・魚)を買えないときがあった」87%、「子どもの服や靴を買えないときがあった」90%、「玩具・文具・学用品を買えないときがあった」75%といずれも、これまでの同様の調査より高い数字となりました。新型コロナウイルス感染症による混乱が一段落した後も、物価高などでひとり親世帯の家計の状況は厳しいことがわかります。

また「親の食事を1食抜かす」経験をした人は全体の8割にのぼりました。ひとり親の知り合いがいない人も4割で、孤独・孤立への対策が必要です。

自由記述では、食料支援を受けて「子どもがご飯のお代わりが言えるようになった」「体重が減らなくなった」「毎日学校へ行けるようになった」などのうれしい変化が目立ちます。

赤石理事長はある自由記述を読み上げながら、涙ぐみました。

「学校給食がないため、お弁当を持たせられない時は『トイレに籠もっている』と以前、息子が言っていました。(食糧支援の)お米が来るようになり、おにぎり一つでも持たせられるようになり、『トイレに籠もることがなくなった』とうれしそうに言っていて、違った意味でショックでした。でも、おかげでクラスで仲間はずれになったりすることなく、学校に通えています」

続いて、「ほっとあんしん便」について、ご説明しました。コロナ禍を受けて2020年に始まったしんぐるまざあず・ふぉーらむの食料支援は、対象世帯数を年々拡大。昨年は31980世帯にお届けしました。対象は北海道と沖縄を除く、20歳以下の子どもを扶養しているひとり親世帯や、離婚前だが別居中の世帯。①児童扶養手当を受給しているか所得制限限度額を超えていない②新型コロナ感染の長期化の影響により減収、無収入となったという条件にあてはまる方を対象に、米5kgと食品、雑貨をパッケージにしてお届けしています。

報告会では、食料を受け取って満面の笑みを浮かべている子どもたちの写真や、「お米、本当にありがたいです」「先の見えない不安のなか、ホッと安心感につながります」といった喜びの声をご紹介しました。また、食品と一緒にお届けしている「ほっと通信」は、ひとり親同士が励まし合うツールにもなっています。

2023年度は、外部委員らによる食料支援検討委員会を設置し、食料支援の継続を決定。条件に合致する世帯はすべて受け入れるとし募集した結果、対象は4300世帯にふくらみました。また物価高により費用が膨らむ状況にあり、支援の拡大や配送料など経費削減の工夫がより一層必要になっています。

7月にお米を10kgに増量したところ、通常月450万円の購入費が700万円になり、送料も1件につき250円増えました。夏休みも子どもたちが3食食べられるように、ご支援をいただければ幸いです。

質疑応答では、梱包・配送を西濃運輸のココネットに委託するスキームや、国からはどのような支援があるか、などの質問が出され、それぞれ担当者がお答えいたしました。

今年度は、このようなミニ報告会をほかの事業でも開いていく計画です。しんぐるまざあず・ふぉーらむの活動に、ご注目、ご支援をよろしくお願いします。