離婚するとき、何を取り決めたらいいの? 離婚前後の法律講座、11人が参加

「離婚を迷っている」
「離婚をしたいけど何から進めていいかわからない」
「養育費はどうすればもらえるの?」
そんなママたちに向けた「離婚前後の法律講座」が2月15日、東京都渋谷区桜丘町の結しぶやで開かれました。
講師は離婚などの家事事件に詳しい折井純弁護士。
折井弁護士は
・離婚時の手続き〜離婚に至るまでの流れ
・離婚をするときに何を取り決めるのか
・離婚後の氏と戸籍
について、具体的に解説されました。
離婚後の共同親権の導入を含む「民法改正」はどうなる?
2024年5月24日に公布された、離婚後の共同親権の導入を含む「民法改正」が、離婚手続にどのような影響や変更をもたらすのかについても、レジュメで分かりやすく示しました。
共同親権については、まだ不明瞭な点も多く、ガイドラインの公表はこれから。
この日は現在わかっている範囲で、次のような変更点について解説がありました。
・協議離婚の場合、親権者を定めなくても、親権者の指定を求める家事審判または家事調停の申し立てがされている場合は離婚届を受理できる。
・財産分与の請求期間が2年から5年に延長。
・財産分与の2分の1ルールを明文化
・父母の話し合いで単独親権か共同親権かを決める。合意できなければ、家庭裁判所が判断する。
・共同親権とすることが子の利益を害する場合は単独親権としなければならない
・親子交流(面会交流)は婚姻中の別居場面においても定める
・父母以外の親族と子の交流に関して定める
・法定養育費の導入
対面方式で行ったため、募集時には不安を訴える人もいましたが、質疑応答は途切れることなく、講座終了後、個別の相談に移行された人もいました。参加者はオンラインとは違った手応えが得られたようです。
参加された方の声です。
●大事なことをわかりやすく教えていただき、別居離婚に向けて不安な中ですがやるべきことや大事なことがわかり、本当に助かりました。貴重な機会をいただきありがとうございました。
●こういう機会ありがたいです。質問タイム以外の事後質問フォームなどがあるとさらに嬉しいです。
●質疑応答はいろいろなケースを元に知識を深められて内容もとてもためになりました。
●これからの法改正でどうなるのか、共同親権についてのまだ不明瞭な点も含めて、詳しくお話聞けてよかったです。