ひとり親家庭をサポートする全国ネットワーク

【メディア掲載】11月7日、朝日新聞にしんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西の山口さんのインタビューが掲載されました

●コロナ禍直撃のシングルマザー、食料配り支援 山口絹子さん

 (朝日新聞 2021年11月7日)

「子ども7人を育てていて、自分は水だけで空腹をしのいでいる」「正規職員だが給与が減り、学童保育や塾の費用がかさんで貯金が底をついた」

 昨年の春以降、大阪市北区のNPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西」には、悲痛な声が次々と寄せられるようになった。理事長の山口絹子さん(67)は一人一人の声に耳を傾ける。

 シングルマザーが集い、悩みを共有し、語り合う。そんな取り組みがコロナ禍で一変した。それまでは顔見知り同士、お互いに子どもの学年も分かる40~50人の活動だったが、見知らぬシングルマザーからの電話やメールが一気に増えた。

 とくに深刻だったのが食べるものが足りないという声。そこで、支援団体や個人から寄付されていた米やレトルト食品を、連絡してきた人にとにかく送った。今年5月、コープこうべから提供された米500キロを100人に郵送と告知すると、10日で申し込みがいっぱいになった。これまでに食料を送った人は500~600人になる。

 山口さん自身も長男が2歳のときに夫と死別し、シングルマザーになった。児童扶養手当の対象から未婚の母を除外しようとした国の制度改正に反対する運動をきっかけに、シングルマザーが連携する活動に取り組んできた。

  1984年に任意団体としてスタートした「しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西」は、2006年にNPO法人化。クリスマスパーティーやハイキング、バーベキューなどを通して、会員同士の交流を続けてきた。

  コロナ禍のさなか、「妊娠7カ月だが1日1食しか食べていない」と相談してきた女性がいた。しばらく連絡が途絶えたあと、「子どもが生まれて4カ月になった」とメールが届いた。「生きてはった。よかった。こういう瞬間が一番うれしい」。一方で、「食料をどさっと送るだけで終わりではない」とも考えている。一気に増えた連絡先・・・・

続きは → https://www.asahi.com/articles/ASPC66R9YPC1PTIL01R.html