ひとり親家庭をサポートする全国ネットワーク

【1周年記念報告会】2.コロナに苦しむひとり親家庭支援の現状「フードバンクなどとの連携で食料支援」しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道/平井照枝さん

フードバンクなどとの連携で食料支援

しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道/平井照枝さん

北海道での支援について報告させていただきます。

北海道では、全国に先駆けて一切休校が2月27日に始まりました。

不安定な雇用で働く方が多く、北海道はまた観光産業に従事している人も多かったため、学校給食の停止により食費の増加、また北海道は5月まで暖房が必要な時があり、それによる光熱費の負担増がありました。

2018年の北海道の調査では、預貯金が全くないと回答した方が35.4%、10万円未満の方が9.9%、あわせると預貯金がほぼない人が45%以上もいます。

そういう方々が収入源のうえに家計の負担増で一気に厳しい状況に追い込まれてしまいました。

そんな中で声をかけてくださったのが普段からご連携してくださっている「フードバンク イコロさっぽろ」さんです。

3月1日には「倉庫に取りに来てくださるんだったら食品パッケージをおわたします」ということで、会員メンバー、23世帯の人が引き取りにいってくださいました。

その後も応援小包で食品パッケージをお届けしてくださったり、相談を受けて緊急食料支援が必要という場合は、「イコロさっぽろ」から直接ご家庭に送っていただくという連携ができたことで、安心してご相談からつなげさせていただいています。

普段からご協力いただいている「おてらおやつクラブ」さんのお坊さん達が、地域の方々に声をかけて、「どんな食品が必要ですか」とわざわざヒアリングして、レトルト食品や乾燥味噌汁、お子さんが簡単に作れる混ぜご飯の素などを大量に送って下さって、あわせて寄付金で購入したお米と一緒に、支援制度の一覧表や緊急小口資金の資料を同封して、小包でお届けすることができました。

6月は160世帯、438名の方に、ゆめぴりかというお米を送ることができました。

また地域の飲食店と協力して、3ヶ月間三食作るのが大変なお母さんに、地域の飲食店が協力して作ってくださったお弁当を届けたり、「北海道ネウボラ」さんが自分たちの資金でお弁当を購入して、取りに来られないご家庭に届けてくださいました。

お母さんが入院してしまってお子さんは面会にも来れない、お母さんともスマホくらいでしか連絡がとれない、お子さんが1人でいるようなご家庭には、宅配お届けながらお子さんの見守りもしていただきました。

Wi-Fiの環境がない方に機材を貸していただいたりしました。

そのほか直接支援できないと言うことでいろいろな団体からマスクや寄付をいただいたので、それもお届けすることができました。

いろいろな団体と連携することで、さらに支援が広がっていったと思っています。

これからも様々な団体にご協力いただいて、お母さん達、子どもたちをサポートできればと思っております。

ありがとうございました。