お米が「買えない」 ひとり親の88%が経験 食料支援アンケート速報値

この半年間にお米を買えなかったことがあるひとり親は88%——。
しんぐるまざあず・ふぉーらむが実施する大規模食料支援「ほっとあんしん便」の申込者を対象にしたアンケート結果の速報値がまとまりました。
食料支援の対象は児童扶養手当全部支給(子ども1人の場合、年収190万円以下)かそれに準ずる世帯。アンケートは5月24日から27日に行い、3270人が回答しました。
お米を買えなかったことが「ある」……88%
お米を買えないことが「よくあった」45%、「ときどきあった」43%で合わせて88%にのぼりました。
2024年3月のアンケートでは「よくあった」19%、「ときどきあった」46%。「よくあった」が26ポイント増でお米が買えない世帯が急速に広がったことがわかります。
また、コロナ禍の2021年3月の調査では、「お米を買えなかったことがある」は東京31%、東京以外42%で、コロナ後の物価高により食料が買えない状況が深刻化しています。
●生活が「苦しい」「やや苦しい」……96%
●親が食事を抜かす・減らすことがある……90%
自由記述には、「子どもの体重が減った」という記述が目立ちます。
・食事の質が悪くなり、量も減らしているので、子どもが痩せてきたし、身長が伸びない。風邪をひきやすくなった。
・食べる量が減り、親子で5kg痩せました。
・食べる量を減らしているためか、子どもの身長がなかなか大きくならず、年齢の平均を下回る身長です。親として情けないです。
ほかにも
・夜中、子どもから『お腹すいた』と言われることが多くなった。
・部活直後によく「おにぎりを食べたい」と言われますが、お米が高いので炭酸水でお腹を膨らませて夕飯まで保たせるようにしています。
などギリギリの状況の親子の姿が浮かび上がってきます。
お米が確実に子育て世帯の手に入るように
しんぐるまざあず・ふぉーらむは、この結果を受けて、政府への提言をまとめました。
・一刻も早くお米を手に取れる価格(5kg2000円台)で長期的、安定的に、供給してください。
・確実に子育て世帯の手に入るようにしてください。
・児童扶養手当を物価高騰に見合う形で増額してください。
・子育て世帯を対象にした臨時給付金も実施してください。
アンケート結果はテレビや新聞でも報道されました。
・共同通信「ひとり親 米買えず88% 影響深刻に 民間団体調査」
https://www.47news.jp/12648645.html

・フジテレビ「備蓄米フィーバーの中、ひとり親『並んでまで買えない』」
https://mezamashi.media/articles/gallery/158606?image=8
