4月27日、⻑期化するコロナ禍におけるひとり親の就労・生活調査「第6波による影響ー働けず減収・進学困難」の結果について記者発表を行いました

「米などの主食」が買えない経験をした家庭は約5割
パート・アルバイト・派遣社員の約7割が収入減少

シングルマザー支援に取り組むしんぐるまざあず・ふぉーらむおよび研究者、専門家らによる「しんぐるまざあず・ふぉーらむとコロナ禍のひとり親調査プロジェクト」では、昨年8月までの毎月パネル調査に引き続き、年3回の「ひとり親の就労・生活調査」をおこなっています。

約2年にわたる新型コロナウイルスの影響を受け、第6波におけるひとり親の就労・生活調査を2022年3月に実施し、その調査結果をレポート「長期化するコロナ禍におけるひとり親の就労・生活調査『第6波による影響ー働けず減収・進学困難』」を4月27日に記者発表しました。

本調査はしんぐるまざあず・ふぉーらむの食品支援を受けている人たちを対象としており、就労している人が81.4%と高い割合を示しているにもかかわらず、全体の平均月収は13.6万円(税込)、非正規雇用の8割を占めるパート・アルバイト・派遣の平均月収は11.1万円(税込)とまだまだ生活は苦しい状況がうかがえます。

また、第6波の直接的な影響として、「子どもの通う学校や預け先が休みになった」ため仕事に影響が出たと回答した人のうち、パート、アルバイト、派遣社員の7割以上が収入減少があったと回答し、子どもの通う学校の休園休校や子どもの預け先が休みになったことによる仕事への影響が「収入減少」や「勤務日数や労働時間の減少」という形で、特にパート・アルバイト・派遣者社員のひとり親はより大きな影響を受けていることも明らかになりました。

2021年末から2022年2月末にかけて、「米などの主食」が買えない経験をした家庭は約5割(45.7%)、「玩具・文具・学用品」が買えない経験をした家庭は8割(80.4%)に上りました。

▼調査結果の詳細は下記をご覧ください。

⻑期化するコロナ禍におけるひとり親の就労・生活調査
「第6波による影響ー働けず減収・進学困難」(2022年3月版)