世界一のシェフとイタリア料理をつくろう! フードマシンの開発企業がひとり親家庭の子どもたちに「食育」教室
フードマシンのパイオニア企業、株式会社「エフ・エム・アイ」(東京都港区)が、ひとり親家庭の子どもたち向けに開いた「食育」教室に、NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」と一般社団法人「シンママ・ラボ」の会員の親子12組28人がご招待を受け、参加しました。
11月17日、最新の調理器具が並ぶテストキッチンで待っていたのは、シェフのサルバトーレ・クォモさん、坂口貴弘さん、矢内理史さん。
サルバトーレ・クォモさんはイタリア料理とナポリピッツアを日本に広めた第一人者で、全長約2kmの世界一長いピッツァを作ってギネス世界記録に認定されたこともあります。
子ども達は紙でできた白いコック帽とエプロンを身に着け、すでにやる気まんまん。シェフたちの自己紹介の後、「今日の主役は子どもシェフです!」と水を向けられると、元気よく拍手で返事をしました。
クォモシェフに教わるのは梨のピッツァ。すでに作ってある生地にトッピングをしていきます。生地は8種類の麦を選定し、粉にして作っているそう。塩が一切入っておらず、砂糖が少し入っているため、焼いた時に少し焦げ目が付くのが特徴です。
梨は大分県日田市産。薄くスライスした梨200グラムにバター20グラム、砂糖20グラムを加えてソテーし、水分を煮詰めます。ピザ生地の上に、ペシャメルソース、梨、カスタードクリームの順に重ね、松の実やレーズンを散らします。230℃のオーブンで4分間、焼き上がりに粉砂糖やシナモンを振ったらできあがりです。
子どもたちは梨を花びらのように同心円状に立てて並べたり、格子状に並べたりし、個性的な「作品」を作り上げました。
続いて、坂口貴弘シェフが鯛のローストを実演してくれました。子どもたちは電子レンジの機能を合体させた最新型オーブンの前に集まり、クイズに答えながら、坂口シェフが手際よく鯛を処理していくのを見つめました。
「魚が大きい!」と驚きの声を上げた子どもたち。子どもの頭より大きい、重さ1.5kgの鯛をさばき、表面に前夜からオリーブオイルと、塩こしょうを塗って馴染ませ、お腹にレモンとローズマリーを入れて焼きます。
パプリカとズッキーニの乱切りを散らし、240℃で7分30秒焼くと、できあがり。普通のオーブンの3分の1ほどの調理時間です。
子どもたちはお皿を持って並び、坂口シェフに一口分ずつトマトソースとともに盛り付けてもらいました。野菜が苦手、魚が苦手と言っていた子もいたのですが、すぐに「お代わり」の列ができるほどの盛況ぶりでした。
食べながら、クォモシェフに世界一長いピッツァを作った時の秘話を聞きました。
「ナポリ湾を一周する長さでね。用意をするのに5日間かかった。四つの窯が動きながら、12時間かけて焼き上げた。関わったシェフは400人。私はドローンカメラで上空からの映像を見ながら指示を出した。でも、4000人で食べたら、一瞬でなくなったね」
最後に、矢内理史シェフにソフトクリーム作りを教わりました。イタリア製のジェラートマシンを使い、自分たちでソフトクリームを渦状に巻いていきます。見かけはみっしりとした質感に見えるのに、口溶けがやわらかい。チョコレートコーティングや、ナッツなどのトッピングを選んで、世界で一つだけのソフトクリームができあがりました。
教室を修了した証に、クォモシェフからローマ字で名前が入った「受講証」が一人ずつ手渡されました。ここから未来のイタリアンシェフが生まれるかもしれません。
参加された方の声です。
●子どもに感想を聞いたら、ピザ作り、アイスクリームを可愛くトッピングすること、食べることなど、全部楽しかったとのことです。特に鯛を焼いた料理が美味しかったそうです。会場のイベントの方も優しく接してくれて嬉しかったそうです。親子共々楽しく過ごせました。
●子どもの少し苦手なもの(シナモン・魚)もあったが、気になることもなく美味しく頂けました!
エフ・エム・アイさま、貴重な機会をありがとうございました。