【メディア掲載】4月8日 朝日新聞にしんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道の無料食料支援「0円マーケット」が紹介されました
朝日新聞 (2021年4月8日)
新・木曜「カルチャー・考える」【道しるべ 外岡秀俊】
コロナ下こそ、一人親支える人たち
http://digital.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20210408010860001.html
3月下旬、札幌の公共施設で無料食料支援の「0円マーケット」が開かれた。今回は食品などに加え、新品の衣服が並んだ。
「ママ、今日はいい日だね」
小学生と保育園児の2人の娘が服を選ぶ30代母親にいった。
暮らしを切り詰め、自分のことはいつも後回し。子どもだけでなく、お母さんも大切、というメッセージをこめた。
場を提供したのは「しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道」。
コロナ禍で、感染前の会員140人が、580人に急増した。
平井照枝代表(60)が会を設立したのは13年前。大学生の娘2人がいて離婚に悩んだが制度を知る知人もいない。セミナーや交流会で仲間を広げ、相談にも応じた。コロナで一人親はさらに追い詰められた。
北海道会員も含む昨夏の母子家庭1800人の全国調査で、約7割が感染の影響を受け、非正規の約16%は無収入に。子どもの食の回数を減らし、自分は2日に1食というお母さん。スーパーで財布と相談して迷ううち、気力が失せて何も買わず、泣きながら帰った母親もいた。
「パートの職を失ったり、シフト減になったりした人が多い。養育費が止まった人、休校で預け先がなく勤めを休んだ人もいる。自分が感染したら子どもをどうする、という不安もある」
平井さんらは団体・企業などと連携し、昨春から年末まで延べ1467世帯に食品などを送った。小包には必ず支援や相談窓口の情報を添える。
「でも、問題は山積しています。妊娠中や、離婚できずにDVなどで別居中の親は、一人親への公的支援も受けられません」
「0円マーケット」を始めたのは・・・・