ひとり親家庭をサポートする全国ネットワーク

【大会報告】7月2日・3日、第4回シングルマザーサポート団体全国協議会大会「コロナ禍と物価高によりさらに深刻化するひとり親家庭の現状と支援」が山口で開催されました

ひとり親支援に取り組む全国30団体でつくる「シングルマザーサポート団体全国協議会」は、第4回大会を7月2日・3日に山口市小郡のKDDI維新ホールにて開催しました。

山口・ドットスタイル 代表小西凡子さん

【1日目】

1日目は、会場に32人、オンラインで10人が参加し、各団体の1年間の活動を踏まえた研修を行いました。

新型コロナ感染拡大の影響により、困窮を極め、その場にうずくまった状態のひとり親家庭を食品配布等で支え命を繋いできた状況を情報交換し、今後ひとり親家庭とその家族が次へ歩みを進めるために、協議会ではなにができるのかをグループワーク形式で話し合い、今後の取り組みへのヒントを得ました。

また現在法制審議会で議論が交わされている「共同親権」について、弁護士の岡村晴美先生をお招きして、「DVとはなにか」「暴力とはなにか」を軸に、「共同親権」が制度化されるということはどういうことなのか、世界において本当に「共同親権」を多くの国が受け入れているのか、「共同親権」を導入した結果なにが起こったかを学びました。グラフィックレコーディングにより、学びを可視化、立体化しながら、このことへのアクションについて意見交換しました。

【2日目】

2日目は、会員団体の他、地元の子ども食堂の担い手や福祉行政担当者など山口県内でひとり親支援に携わる方たちが会場に45人、オンラインでは全国のひとり親支援に関心をお持ちの方38人が参加し、シングルマザーサポート団体全国協議会の1年の活動報告と行動計画についての振り返りを発表しました。

開会に先駆け、厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課母子家庭等自立支援室室長の斎藤晴美氏よりご挨拶をいただきました。

また現地山口県において、当協議会会員である「.Style(ドットスタイル)」を中心に他団体連携でひとり親を支援している現状を、NPO法人山口せわやきネットワークこども明日花プロジェクトの代表である児玉頼幸さんと、NPO法人ほほえみの郷トイトイ事務局長の高田新一郎さんをお招きし、お話しを伺いました。

その後、モジョコンサルティングの長浜洋二氏より活動への講評と励ましをいただき、これからの支援活動への糧としました。


その後、2022年度の行動計画を発表し、盛会のうちに幕を閉じました。



※今大会に際し、県議会議員2名、国会議員70名以上の皆様からメッセージをいただきました。
当協議会の活動に関心をお寄せいただき感謝申し上げます。