ひとり親家庭をサポートする全国ネットワーク

【メディア掲載】10月21日、中日新聞にシングルペアレント101(静岡)の田中さんのコメントが掲載されました

衆院選 ひとり親の苦悩

(中日新聞 2021年10月21日)

https://www.chunichi.co.jp/article/351184

 衆院選で各党が競い合っている公約の一つは子育て支援策。新型コロナウイルスは子育て世代に暗い影を落とした。とりわけ困窮しがちなひとり親家庭は、自宅で過ごす時間が増え食費や光熱費がかさんだり、親の仕事が減ったりして家計に打撃を受けた。「ミルクやおむつが買えない」・・・

(中略)

 県内でひとり親を支援する団体「シングルペアレント101」には、「収入減でミルクやおむつはもちろん、普段の食料も買えない」といった相談が寄せられている。食料を配布する活動を行っており、コロナの影響で利用が急増。二〇年度は前年度から十一倍強増えて延べ七百件。二一年度もこれまでに延べ三百二十件の利用があった。

 田中志保代表(47)は、「高くて買ってあげられなかった子どもが大好きなジュース、やっと飲ませてあげられます」という母親の声が耳に残っている。田中代表も子ども二人を育てるシングルマザー。活動を通じ、ひとり親女性の困窮度が深まっていると肌で感じる。「シングルマザーになった途端に貧困となる。正規職を望む人には仕事を、大学進学を望む子どもには、家庭の状況にかかわらず進学できる社会を実現させてほしい」。ひとり親家庭の小さな声を聞いてほしいと願う。