ひとり親家庭をサポートする全国ネットワーク

【1周年記念報告会】「コロナ禍におけるひとり親支援」開会挨拶 しんぐるまざあず・ふぉーらむ 赤石千衣子

2020年6月28日(日)、シングルマザーサポート団体全国協議会〜キックオフミーティング 1周年記念オンライン報告会「コロナ禍におけるひとり親支援」を開催しました。

この1年間の成果として、「未婚のひとり親への寡婦控除税制の適用拡大について」「児童扶養手当制度の窓口ハラスメントについて」、またコロナ禍での全国各地でコロナに苦しむひとり親家庭支援の現状ついてご報告いたします。

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私たちは子どもの貧困の問題が大きな社会課題となっている中、シングルマザーと子どもたちを真ん中に下サポートとそれを取り巻く協力連携が必要だと考え、全国に点在していたシングルマザー支援団体集結し、1年前に全国組織「シングルマザーサポート団体全国協議会」を設立しました。

代表の赤石より、今回の趣旨についてご挨拶申し上げます。

開会あいさつ

シングルマザーサポート団体全国協議会代表
しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長 赤石千衣子

昨年7月7日に、全国20団体が集まり、シングルマザーサポート団体全国協議会のキックオフミーティングを東京で開催いたしました。

たくさんの方にご参集いただきまして、ありがとうございました。

私たちがつつましくそれぞれの地域で、しかし切羽詰まったひとり親たちを支えながら突っ走ってきた団体が「連携しようと!」集まってこの1年走ってまいりました。

全国協議会をつくることで、この1年間で予想以上の成果を上げることができました。

未婚のひとり親への寡婦控除税制を平等に適用するという「所得税法改正」という大きな国政の課題にチャレンジし、ほぼ100点満点で改正を実現できたことも、そのひとつです。

ご参加のみなさまにも多大なるご協力をいただきましたことを、ここに感謝申し上げます。

しかしコロナの時代におけるひとり親の厳しい暮らしが、私たちの課題になってまいりました。

一つ一つの団体がコロナで苦しむひとり親への支援に奔走している、その現状を今日はご報告してもらう予定です。

私たちが支援した親子で、4月に「お母さんは2日に1度の食事となっています」とお米を送るときのアンケートに書いてきた方がいらっしゃいました。よく聞いてみると、そのお母さんは5か月の赤ちゃんと4歳、6歳の3人のお子さんがいて、母乳を赤ちゃんにあげていて、それで2日に1度の食事にしていたのです。

「こんなことが日本で起こっている、こんなことは許されることではない!」と思っています。

各団体が支援に奔走し、そこには新しい連携が生まれ、地域での活動の拡大が各地で連鎖的に生まれ、ひとつひとつの団体が大きな事業をやっています。それによってより多くのシングルマザーと子どもたち、あるいは、ひとり親の低所得の方々が生きのびている、という現状があります。

このような民間の支援の連携がひじょうに貴重であるということをみていただきますが、やはり公的な支援がなければこういった問題は解決しないということもきちんと訴えたいと思いますし、支援を拡大していくことが必要であると思っています。

さらに支援の連携を拡充し、シングルマザーと子どもたちが生き生き暮らせるような社会になるよう、みなさまのお力をお貸しください。

ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。