中卒のコンプレックスを克服し、大学進学と公認会計士へ挑戦!

Sさん

(2026年5月に合格)

受験のきっかけ

親の都合で小さな頃から引っ越しと転校を繰り返す子ども時代でした。高校生の時も、あと数週間いられれば1年生の単位がもらえるというタイミングで退学せざるを得なくなり、別の定時制高校へ入り直すことになりました。しかし、また1年生の最初からやり直しになり、3年間では卒業できないと分かったことで気持ちが折れてしまい、結局その高校も中退してしまいました。

中退後は10代で一人目の子どもを出産し、合わせて3人の子どもに恵まれました。育児をしながら、経済的な理由からこれまでさまざまな仕事を経験してきました。しかし、学歴が中卒だと求人に応募してもなかなか面接にすら呼んでもらえず、「全員面接」をうたう企業であっても形式だけの面接で終わってしまうなど、何度も悔しい思いをしてきました。

子どもたちも大きくなり、これからますます学費がかかる時期になります。「どうしても収入を上げたい」と強く思い、2024年に高卒認定試験の受験を決意しました。

勉強の進め方

現在は保険営業の仕事をしていて、仕事柄、車での移動が多くあります。そこで、車のハンドルに取り付けられる簡単な机を用意し、アポイントのスキマ時間に車内で勉強を進めました。それに加えて、自宅でも勉強する時間を確保し、1日2時間くらい、とにかく過去問を繰り返し解きました。

最初は不安もありましたが、科目によっては社会人としての経験や常識がそのまま活かせるものもありました。また、図表から答えを読み取るような問題もあり、想像していたよりも取り組みやすく感じました。

コツコツと勉強を続けた結果、2026年に5科目に合格し、無事に高卒認定資格を取得できました。

合格後の変化とこれから

周りの人がみな高卒以上の学歴を持っていたため、自分の学歴を言うのが恥ずかしく、職場では受験のことは一切話していませんでした。しかし、家で机に向かっている姿を近くで見ていた子どもたちは、合格を報告したときに自分のことのようにとても喜んでくれました。

試験の合格は、私にとって本当に大切な第一歩となりました。「自分は中卒だから……」という長年のコンプレックスが解消され、今では胸を張って生きられています。

次の目標も決まっています。来年の春から通信制の大学に進学し、まずは簿記の勉強を始めます。将来は難関資格の公認会計士を目指したいと考えています。さらに、趣味のつながりから英語の勉強も始めています。

試験合格を機に、新しい世界へ一歩を踏み出すワクワク感でいっぱいです。

これから受験するみなさんへ

受験を迷われている方は、ぜひ一歩を踏み出して受験してみてください。高卒認定試験は出願してから実際の試験日まで少し期間があります。「まだ準備ができていないから」とためらう必要はありません。まずはとりあえず願書を出してみる、という行動が大切だと思います。

「思い立った今が、これからの人生で一番若い時」です。ぜひ、ご自身の可能性を信じてチャレンジしてみてください!