東京ステーションホテル見学ツアー&お食事会 ホテルのお仕事にも興味津々
東京ステーションホテルのご厚意により8月23日、しんぐるまざあず・ふぉーらむの会員親子を招待しての「ホテル見学ツアー&テーブルマナーを学べるお食事会」が開かれました。
8月2日〜9日の1週間で230組を超える応募があり、抽選で21組の親子が参加しました。
対象の子どもは12〜18歳と、ふだんのイベントに比べて年齢層が高いのが特徴です。
東京駅丸の内南口に集合。
集合場所には、天井や床に美しいデザインが施されたドームがあります。ここが東京ステーションホテルの入口です。
開業は1915年。都内で現在営業しているホテルでは帝国ホテルに次いで2番目に古いそうです。関東大震災や空襲による火災をくぐり抜け、1951年に戦後の営業を再開。2003年には東京駅丸の内駅舎が国の重要文化財に指定されました。
駅舎は2007年〜12年に保存・修復工事が施され、東京ステーションホテルも12年にリニューアルオープンしました。今年で開業から109年になります。赤煉瓦の建物には縦横斜めに鉄骨が入っていて、職人が鉄骨に沿って隙間なくレンガが並ぶように斜めに切り出したそうです。
まず、建物の外観やドームを見学した後、スイートルームを内見。部屋の中に階段があり、2階から1階のダイニングが見下ろせるつくりに、「こんな広いお部屋、見たことない!」と見学しているお母さんの気持ちも上がります。お花や花瓶、調度品などもスマホで写真にとってしっかり保存しました。なんだか心が豊かになりますね。
アトリウムに移って、いよいよお食事会です。
深澤聡史・料飲マネジャーがテーブルマナーについて、クイズを交えながら解説をしてくれました。
「椅子に座る時、立つとき、ナプキンはどうするの?」(縦半分に折って、折り目を自分に向けて膝の上。中座の時は軽く畳んで椅子の上に、帰る時は軽く畳んでテーブルの上に)
「椅子は右、左どちらから座る?」(左が正解)
「椅子が膝裏に当たったタイミングで腰を下ろす」
「カトラリーは外側から使う。食事を中断するとき皿の上にハの字に置く。食事が終わったら、皿の4時の方向にフォークとナイフをそろえて置く。」
ここまで習ったところで、いよいよお食事が出てきました。
最初は「スモークサーモンとサラダ」です。
「レモンは搾っていいですか?」
「絞ったレモンはどこに置いたらいいですか?」
「上の緑色の粒は何ですか?」
質問が次々出てきます。
2皿目は「仙台牛ハンバーグステーキ&ローストビーフ キノコ入りデミグラスソース ターメリックライス添え」
ハンバーグをナイフで切り分けるとじゅわっと肉汁が出てきて、かみしめるとみっしりした食感。どっしりと食べ応えがあります。
バターはパンをちぎってその都度バター皿からつけるのか、自分のパン皿にバターを取り分けてそこからつけるのか。(正解は取り分けて使う)
パンでお皿のソースをぬぐうのは正式なマナーには違反していると聞き、冷や汗(いつもやっていました)。
「テーブルからお皿を浮かさない、動かさない」と聞き、「私のお皿から子どもにお肉を半分分けたいんですけど、その場合はどうすればいいですか?」と切実な質問も。(本当は一人一皿ですが、臨機応変に目立たないようにやってください)
「マスクメロンのケーキとソルベの盛り合わせ」のデザートまで、しっかりといただきました。
八木千登世・副総支配人は「将来のお仕事としてホテルもぜひ考えてください」と話しました。シェフ、レストランのサービススタッフ、チェックイン・アウト、荷物を運ぶ、お部屋を整える……ホテルには様々な職種があります。「共通しているのは人をハッピーにさせる仕事。ハッピーをお届けする仕事です」
英語力や学歴は必要?と子どもたちから質問がありました。
深澤マネジャーは「大学を卒業していなくても大丈夫。英語や様々な資格は就職してから身に付けました」と自らの体験を話してくださいました。
今回の企画は八木さんとホテル業界で働いたことのある起業家の薄井シンシアさんのご協力で実現しました。どうもありがとうございました。
《参加した人の声》
●しんぐるまざあず・ふぉーらむの皆様、東京ステーションホテルの皆様、今日は本当にありがとうございました。
子どもが大きくなると親子でおめかしをして出かけることもめったにないし、素敵な場所でお食事をいただける(マナー講習まで!)だけでも幸せなのに、子どもが日本でも有数の一流の場所・おもてなしに触れる機会をいただけたことが大変ありがたかったです。
何よりも、お話をしてくださった藤崎様・八木様・深澤様はじめ皆様が職場を愛して大切にしていることが伝わり、ご苦労がありながらも楽しそうに働く大人がいる『ホテル』という場所にとても興味を持ったようです。
普段このようなトップクラスの方々にお会いする機会がない子どもには憧れの存在となりました。
格式あるクラッシックホテル、自分の力では到底子どもをつれて行けない敷居の高い場所ですが、もうすぐ社会に出る年代の子どもたちに豊かな経験ができるよう願い、ご手配くださった皆様のおかげでこのような機会をいただけて本当に嬉しかったです。私もいつかまたお伺いできるように仕事頑張ろう!と思いました。
●大きいこども向けの企画が良かった。こどもとの会話の時間を持つことができた。なかなか学ぶ事の出来ないテーブルマナーは親子共々勉強になったし、子供も興味をもった。ホテルの方がとても丁寧で親切だった。就職に関しての話も聞けて良かった。普段食べることのない美味しい料理を子供と一緒に食べられて至福の時間でした。
●キチンとしたレストランにも連れて行けず、テーブルマナーを子供に教える機会などない中、今回の企画は本当にありがたく、感謝です。ホテルの方々のお話も楽しく、どうしたら皆さんのように話し上手になれるのかと、不思議です。今日は本当にありがとうございました。
●今までホテルで娘と食事をする経験がなかったので、大満足の1日でした。ホテル内を案内していただき、食事のマナーを学ばせていただき、お料理とお飲み物すべてが感動の美味しさで本当に本当に美味しかったです。幸せな時間をありがとうございます!
●子どもがテーブルマナーを学ぶ機会がなかったので、とても良かったです。教えていただいたことが理解できていたのか確認したかったため、帰ってからいくつか質問してみました。けっこう覚えていたため、すごく勉強になったと思い、本当に貴重な経験をさせていただきました。