しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長の小森雅子です。

【ひとり親の皆さんへ】

今ほど子育てが難しく、複雑化した時代はないかもしれません。

子どもの育ちや健康のこと、安全への配慮、進路の選択肢や将来のロールモデルの多様化、いじめや不登校の増加……。

情報はあふれていますが、何が正しいのか見抜くことさえ一苦労です。しかも少子社会によって、子育て世帯は社会の中でマイノリティとなっています。

ひとり親は多くの場合、日々の暮らしを自分だけで乗り切っていきます。

とりわけ、ひとり親の多くを占めるシングルマザーたちにとって、男女の賃金格差が大きい日本で子育てをしながら家計を支えることは困難を伴います。

誰にも弱音を吐けず、自分の生き方や決断はこれでいいのか——迷い、悩み、自分を責めてしまう日もあることでしょう。

けれど、どうか忘れないでください。子育ては親だけが担うものではありません。

それは社会全体が引き受けるべき課題であり、未来への希望でもあるのです。「何をきれいごとを」と思われる方もいるかもしれません。でも、私たちは声を大にして伝えたいのです。あなたを応援している数多くの人がいるということを。

しんぐるまざあず・ふぉーらむは、これまでずっと、ひとり親当事者の視点を大切にしながら支援活動を続けてきました。

子育てという重責を担いながらも、自分らしく生きる努力を続けているすべてのひとり親の皆さんへ、私たちはこれからも心からのエールを送り続けます。

【ご支援を検討いただいている皆様へ】

ひとり親家庭を取り巻く状況は、まだまだ厳しいものがあります。私たちは微力ではありますが、ひとり親家庭の状況に心を寄せてくださる皆さんと、当事者をつなぐ役割を果たしてまいります。

ひとり親家庭支援のためにぜひあなたのお力をお貸しください。

しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長 
小森雅子