シングルマザー支援団体全国協議会

シングルマザーサポート団体全国協議会 キックオフ・ミーティング《設立集会》を開催しました

7月7日(日) シングルマザーサポート団体全国協議会 キックオフ・ミーティング《設立集会》が、主婦会館プラザエフ 会議室「スイセン」にて開催されました。全国から集まった参加団体、協力団体やシングルマザーを支援してくださっている関係者の方々、メディア関係者など100名以上が参加されました。

司会は、愛媛「シングルマザー交流会松山」の野中さん、富山「NPO法人えがおプロジェクト」の出分さんが務めました。



開会のあいさつは、岐阜「シングルマザーとその子どもたちの会~freely~」の山下さんが行いました。


静岡「シングルペアレント101」の田中さんが、国会議員のみなさまからのメッセージを紹介しました。
衆議院議員 木村弥生様(自民党)、衆議院議員 田畑裕明様(自民党)、衆議院議員 永岡桂子様(自民党)、衆議院議員 野田聖子様(自民党)、衆議院議員 阿部知子様(立憲民主党)、衆議院議員 山内康一様(立憲民主党)、衆議院議員 小宮山泰子様(国民民主党)、衆議院議員 高木美智代様(公明党)、衆議院議員 高橋千鶴子様(日本共産党)、参議院議員 福島瑞穂様(社民党)、衆議院議員 山井和則様(無所属フォーラム)からメッセージをいただきました。(党内50音順)



今回のキックオフ《設立集会》の開催をご支援いただいた、フィリップモリスジャパンの山尾ゆり様から協議会発足にあたりお祝いの言葉をいただきました。



基調報告「シングルマザーの課題と現状」

認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石が、「シングルマザーの課題と現状」の基調報告を行いました。

「小さな子どもを抱えながら出産、育児に不安を抱えるシングルマザーたちの声に耳を傾け、行政ではできない細かいサポートをするために各地で奔走する20の団体が集まりました。
支援者として余裕をもって支援することができない、でも飛び込んでくる困りごとを抱えた人をほうっておけない、そういう悩みを共通に抱えています。
各地にあるシングルマザーをサポートする団体が、情報を共有し、連携し、支援団体としてもっと成長し、様々な資源をもっとたくさんのシングルマザーと子どもたちに届く施策になるように政策提言をし、さらに協力団体の方々と一緒にシングルマザーと子どもたちが生き生きと暮らせる社会を作ることを目指し集まりました。

日本のひとり親家庭の貧困は先進国で最悪、50%を超えています。この事実は広く知られるようになりました。しかし、日本社会は、この事実に慣れてしまい放置しているように見えます。シングルマザーの子どもたちの貧困が50%を超えていることは当たり前ではありません。

子どもの貧困については広く知られるようになり、なんとかしなければならないという機運が高まり、官・民の取り組みが広がってきました。

しかし、子どもたちは保護者とともに暮らしているなかで、まだまだ社会にはシングルマザーと子どもたちのまだ聞こえていない小さな声を聞き取ることが、あまりにも弱いのではないか、と感じています。
シングルマザーを真ん中にしたサポート団体が、もっともっとたくさん全国になければならないと思っています。

シングルマザーと子どもたちは、どこにたくさんいると思いますか?
日本の社会では大都市圏より、地方の小さな市町村のほうが多いんです。

私は東京にある団体の代表ですが、相談の電話は全国の小さな市町村からかかってきます。
だからこそ、全国に相談できるところ、拠り所になる団体が必要なのです。
そのうえ東京ならある施策が、そういう小さな市町村には無い場合が少なくありません。
全国同じように施策を受けられるようになってほしいと思っています。


なぜ、シングルマザーと子どもたちは貧困なのでしょうか?
日本社会では、子どもを育てながら働く女性や男性は、十分に稼げないという構造的な問題を抱えています。正社員である男性が長時間働いてなんとか暮らせる、女性は補助的に働く、男性の稼ぎ主が中心のシステムが、こんなに多様化している日本でも、まだ続いています。
根本的には、こういったシステムを変えていくことが大切だと思っています。

また、貧困である稼げないシングルマザーたちに社会保障、手当や住宅の援助、教育費の援助などが十分に無いという現状があります。

児童扶養手当は、1980年代からずっと削られてきましたが、この10年間盛り返してきており、拡充させようという動きが少しずつ生まれています。

しかし、ひとり親支援の地域格差は、あまりにも大きい。
また、施策がきちんと利用されていないという問題もあります。
こういったことの一つ一つの改善が求められています。

シングルマザーは、“助けてあげなければならない”だけの存在なんでしょうか?
そんなことはありません。
シングルマザーにはたくさんの強みがあります。
一生懸命働きますし、子育てしながら働くために知恵や工夫を駆使しますし、コミュニケーション力も高くならざるをえない。また、たくさんの問題を解決してきたパワフルさも持ち合わせています。

その強みを理解して、その人なりの力が発揮できるような道筋を私たちがつくりたいと思っております。


毎日、「がんばれ!がんばれ!」といわれることだけではなく、「あなたは、本当によくやってきたね」といわれて、自分を肯定できる、ある時には助けてもらってもいいと思える、自分を肯定することで力が湧いてくる、だからこそ、自分も子どもも大切にできる。
そういう社会の仕組みをつくりたい、と思っております。

そして最後に、私たちは協力者を増やしたいと思っています。
今回、協力をお申し出いただいた方々には感謝申し上げます。
社会のさまざまな立場の方、企業も団体も、シングルマザーと子どもたちを応援したいと思っている方たちが増えてきました。
本当にありがたく思っております。

しんぐるまざあず・ふぉーらむは、日本ロレアル様と連携したシングルマザーの就労支援プログラムを行っております。
シングルマザーを直接、支援する団体と様々な形で協力できる企業や団体が連携することが今後は一層求められると思います。たぶん、まだいろいろな可能性、いろいろなアイデアがあると思います。

今日ここにお越しくださった皆様、この問題に関心のある方々、シングルマザーと子どもたち、シングルファーザーと子どもたちを含め、生き生きと暮らせるようお力添えをいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


参加団体のリレートーク

16団体がそれぞれの活動紹介を行いました。

沖縄「しんぐるまざあず・ふぉーらむ・沖縄」の秋吉さん


岩手「NPO法人インクルいわて」山屋さん


福岡「NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ・福岡」大戸さん


愛媛「シングルマザー交流会松山」野中さん


広島「NPO法人こどもステーション」奥野さん


大阪「NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西」山口さん


大阪「シングルマザーのつながるネット まえむきIPPO」大森さん


福井「女性の社会生活活動部フルード」木村さん


富山「NPO法人えがおプロジェクト」出分さん


三重「NPO法人太陽の家」の近藤さん


岐阜「シングルマザーとその子どもたちの会~freely~」山下さん


静岡「シングルペアレント101」田中さん


東京「認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ」赤石さん


山形「クローバーの会 山形」の樋口さん


北海道「しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道」平井さん



協力団体からのメッセージ


協力団体の おてらおやつクラブ様から映像メッセージをいただきました。



協力企業からのごあいさつとして、しんぐるまざあず・ふぉーらむと協働でシングルマザーのキャリア支援プロジェクトを行っている、日本ロレアルの船津様から、シングルマザーのキャリア支援プログラム「未来への扉」の紹介と成果についてお話いただきました。



ご来場いただいた協力団体の代表として、子どもの貧困対策センター 公益財団法人あすのばの小河様からメッセージをいただきました。

  

シングルママと子どもたちの車座トーク

「シングルママと子どもたちの車座トーク」では、DVから逃れて別居中に面会交流や法的手段によるいやがらせで悩んだり、教育費や養育費での苦労、未婚・非婚シングルマザーの生活での困りごと、ひとり親家庭の子どもたちの声などをお話いただきました。


政策提言と行動計画


ひとり親家庭の親と子の政策提言と行動計画」を、広島「NPO法人こどもステーション」奥野さんと沖縄「しんぐるまざあず・ふぉーらむ・沖縄」秋吉さんが読み上げました。



シングルマザー わたしたちの生きる宣言


シングルマザーわたしたちの生きる宣言」を福岡「NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ・福岡」大戸さんと福井「女性の社会生活活動部フルード」木村さんが読み上げました。


全員で「シングルマザーわたしたちの生きる宣言」を持って記念撮影。


閉会の言葉は、大阪「NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西」山口さんです。

「とても楽しく、みなさんが元気になれた集会ができたと思います。この日のために、1年前からZOOM会議を行い、お互いの活動や大変さをわかちあいながら、今日の集会の内容について話し合い、仲間づくりもできました。
“ひとり親をひとりにしない”
みなさんの今後の励ましと頑張りを期待いたします。」と締めくくりました。