シンママのためのQ&A

よくある相談例や情報などをピックアップしました。

離婚手続きについて知っておこう

Q.
子どもに離婚を説明する
A.
子どもにはわかる範囲で真実を伝えましょう

親同士が決めて、離婚することになったとしても、子どもも離婚には巻き込まれてしまいます。離婚について、子どもに説明するのは、親の責任ですね。

別居するなど生活が変わるときには、子どもに配慮してあげるのが大切です。

なるべく生活環境が変わらないようにすることも大切でしょう。同じ家に住み続けられればいちばんいいですし、保育所や学校が変わらない地域で住み続けるのがいいと思います。

なかなかそうはいかないときには、ほとんどの親は、長期の休みのときなど、節目のときに生活の場所が変わるように配慮しています。

 

子どもへ伝えること

「お母さんとお父さんは別れて暮らすことにしたの。そのほうがいいと話し合って決めたんだよ」「でも○○ちゃんのことは、離れてくらすようになってもお父さんであることは変わらないし、大切に思っているよ」ということをまず伝えてあげてほしいのです。

もしも何も問題がなければ、その後もお父さんと会えることも伝えてあげてください。

別居や離婚の理由について、どこまで話をするのか迷うと思います。

「お父さんに借金が多額にあり、返済してもまた借金をつくった」「お父さんには別の女性と関係があった」「お父さんが暴力を振るうのでもう暮らしていけない」などネガティブな情報をどこまで伝えるのか、迷います。

「本当のことは知りたい。でも、自分の父なので、お母さんの父親に対する否定的な感情まで受け止めることはつらい」という子どもたちの声を聴きます。わかる範囲で真実を伝えるということを原則に、感情的にならずに伝えるように努力したいですね。

乳幼児のときに離婚したときには、いつ伝えればいいのでしょうか。よく聞くのは「子どもが聞いてこないから話さない」という言葉です。でも、子どもは、お母さんに気を使って、聞かないこともあるんですよ。

 

小さくても分かる言葉で

保育園では3歳くらいになれば、まわりの子どもに「お父さん」がいることはわかってきます。「お父さんってなんだろう?」と思います。「お父さんはいるんだよ。離れて暮らしているんだよ」と話してあげてもいいと思います。写真があれば、見せてあげてもいいし、会うことも大切です。

子どもたちは、何も知らされないといろいろなことを考えてしまいます。子どもには子どもの知る権利があるのです。

いちばんNGなのは、生きているのに「お父さんは亡くなった」「お月様になった」と、真実でないことを伝えることです。それではあとで真実が分かったときに信頼関係を失いかねません。

絵本など読み聞かせながら話してあげるのもいいですよ。