10.採用のプロが教える「履歴書、職務経歴書 書き方講座」
採用時、まず履歴書や職務経歴書を見て、担当者は判断します。
就職活動で好印象を得られる、履歴書や職務経歴書の書き方を採用経験豊富なプロが教えます。
開催報告
午後の部は、NPO法人はぴシェアの秋田文子さんを講師としてお迎えし、「採用のプロが教える『履歴書、職務経歴書書き方講座』」を実施しました。
秋田さんご自身も3人のお子さんがいらっしゃるシングルマザーで、長年シングルマザーの就労支援に携わっておられます。
まず、「自分のことを知る」という視点で、シングルマザーの強みとはなにか、というところから考えました。
・コミュニケーション力が高い・・・子育ては毎日コミュニケーショントレーニング
・段取り力・・・育児・家事の段取り力
・働く意欲が高い・・・大黒柱意識があり、働くことを当たり前と捉えている
・自己決定力がある・・・家庭の大事な問題を自分で決めなくてはならない
・上昇志向・・・収入を上げること、管理的立場にも意欲的
「シングルマザーは、このように評価されることがある、と自信を持ちましょう」という力強い言葉をいただきました。
さて、就職活動の進め方に沿って、講座は進みました。就職までの道のりは以下の順番となり、それぞれで何をするべきかを学びました。
1. 自己分析・労働市場分析
2. 条件決定
3. 求人情報の収集
4. 応募準備
5. 選考準備
6. 内定・採用
【STEP1】自己分析・労働市場分析
自分の性格を知り、やりたくないこと、できないこと、求められていないこともはっきりさせましょう。適職を考える3つのリングは「WILL やりたいこと」「CAN できること」「MUST 求められること」この3つをはっきりさせることだそうです。
続いて、労働市場分析をしましょう。統計資料を見ていくといいそうです。
秋田さんによると、現状の求人状況は、サービス業全体だと1人に5件くらいの求人があるという状況だそう。売り手市場なのですね。
【STEP2】条件設定
続いて、就きたい仕事、働きたい条件を決め、優先順位を決めます。それからこだわる条件と、妥協できる条件を事前に決めておきましょう。自分と子どもの両方のことをバランス良く考えましょう。
【STEP3】求人情報の収集
今働いていても、求職登録はできます。求人情報雑誌も活用しましょう。
秋田さんによると、ハローワークを活用したらいいということです。ハローワークの紹介状で助成金の活用が可能となります。ハローワークが紹介状を出す時に先方に電話する、そのときに質問してもらうのも大切だそうです。
また、就職情報サイトの検索の方法についても学びました。
【STEP4】応募書類
履歴書など応募書類の目的は、自分のことを想像してもらい、「会ってみたい」と思わせること。
漏れなく正確に記入すること。
でも本当のことを全部書くこともない。(一方で、演出は大事だそうです)
自分のアピールしたいことではなく、相手が知りたいことを簡潔に書く、また、履歴書を早く作成して送付することも大切だそうです。
募集開始から時間がたてばたつほど、書類選考の通過率が落ちてしまうからです。
履歴書はスタンダードなものを作っておき、応募動機をその会社用にアレンジします。また、メールアドレスの記載は最近では常識で、就活専用にwebメールで作ったほうがいいそうです。
そのほかにも、とても参考になる、ポイントをたくさんご紹介していただきました。
【STEP5】選考基準
具体的な想定問答などを考えましょう。
【STEP6】内定・採用
内定がゴールではありません。
入社後に充実して仕事が継続し、活躍することが大切です。
受講後のアンケートに、多くの受講生たちは、「知らないことも多くとても参考になった」という感想を書いてくれました。
次回はいよいよ、実戦となる面接練習です。