共通講座

7.問題に直面した時に使える「解決へのアプローチ」

日程

2016年12月04日

開催報告

職場では、多くの人とのいろいろな業務が進行しており、様々な問題が発生します。
その時々で、適切な対応をすれば、問題が大きくならず、早急に解決することができます。
解決するためのポイントを学びましょう。

開催報告

午前中は、問題に直面した時に使える「解決へのアプローチ」の講座を学びました。講師はアデコの竹之内さん、小林さん、山本さんです。

まず、「成功しているチームのパターン」を考えました。ひとりひとりが同じくらいの量の発言をしていること、お互いが思いやれるチームである、他人の気持ちを察することができることなどが挙げられました。

th_tobira0028

 

それから、5つのグループに分かれて、チームの名前を決める話し合いから始まりました。

名前が決まると、それぞれホワイトボードにチーム名を記入し、名前の由来などを発表した後、今度は、一部が隠れたコンビニのロゴや看板のデザインなど、どんなロゴだったのか、看板のデザインだったのかもそれぞれグループごとに話し合い、ホワイトボードに記入し発表しました。

毎日見ているはずなのに、聞かれると分からない、何回見ても見えない人には見えない。では見えている人にはなぜ見えているのか。それは「関心」をもったからこそ、物事が見えて、覚えるようになる。つまり、問題を問題と認識するためには「関心」を持つことから始めようということを学びました。

 

th_tobira0071

 

最初の演習では、「職場で、顧客台帳は鍵のかかるロッカーに保管されているが、6ヶ月で2度紛失しており、今でも見つからず、原因がわからない。これ以上、鍵の紛失は避けたいがどうすればよいと思うか」という問題にグループで話し合い、それぞれ解決案をホワイトボードに記入してもらいました。

講師の先生から、「思いつきの解決策に飛びつかないようにする」ことを教えていただき、そのためにはどうすればいいかを学びました。まずは現状を把握し、「なぜ?」を繰り返すことが必要。ある企業では「なぜ」を5回繰り返し、問題の本質に迫るという方法を常にしているそうです。

次の演習では、「小学校1年生の息子はなぜ朝起きられないのか?」という問題で、「なぜ(なぜ朝起きられないのか)」⇒「原因(夜寝るのが遅い)」⇒「直接的な解決策(早く寝るようにきつく言いつけよう)」をさらに「なぜ」を繰り返し、「なぜ(なぜ夜寝るのが遅いのか)」⇒「原因(お風呂に入る時間が遅い)」⇒「直接的な解決策(お風呂を沸かす時間を早くしよう)」・・・・と繰り返していくことで、問題の本質を突きつめ、対策を取らない限り、真の解決へは至らないということを再確認しました。

続いて、「イチゴが1つのった三角のショートケーキ1つを兄と妹が欲しがり、それをどう解決するか」というワークを既成概念や常識を捨て、恥ずかしがらずに、何でもいいから多く付箋に書いて、グループみんなでシェアしながら思いついたアイデアをどんどん追加していくという「ブレーンストーミング」で行いました。

このワークでは「解決策は1つではないこと」を学び、複数の視点で考えた方が1人で考えるより優れた方法が出る場合もあるということがわかりました。

そして、たくさんのアイディアの中で、何を実行するかを決める手法として、「やりやすさ × 実現したときの効果」(ペイ・オフ・マトリックス)を教えていただきました。何を基準に考えるかによって優先順位は違うけれども、効果・効率ともに高いアイディアに決めることで実行プランを立てることができるということでした。

仕事で課題や問題に直面した時にどうすればよいか、様々な手法を学びました。まとめとして、仕事は「行動すること、やりきること」が最も重要だと締めくくられ、受講生の顔が引き締まっていました。

 

th_tobira0100

 

講師
アデコ 竹之内 寛史