9.職場で困らないための「ビジネス文書作成講座」
職場での文書のやりとりする場合、挨拶文や敬語の使い方など、ビジネス文書作成においての知識が必要になります。
相手に失礼のないように最低限のビジネス文書の基本を学びましょう。
開催報告
午前のクラスは、アデコ株式会社の竹之内寛史さんからビジネス文書の作成について学びました。
「未来への扉」も中盤です。開講当初よりも皆さんの表情もひきしまってきて、終始集中をして受講していました。受講生の皆さん、頑張っています。
今回のテーマは、ビジネス文書作成です。
「ビジネス文書の作成が得意な人はなかなかいないそうです。しかし、特徴を理解すれば対策が取れます。」と竹之内さん。
ビジネス文書とは、相手に伝えたい何かがあるということ。ビジネス文書の特徴は、言語情報のみで相手に判断を委ねることだと学びました。
さて、ビジネス文書の種類としては、報告書、マニュアルもありますし最近ではメールが増えています。つまり、ビジネス文書を作成する場面が増えていることから、ビジネス文書作成力は様々な場所で使えるポータブルスキル(持ち運び可能な力)となるそうです。
そして、「ビジネス文書は記録として残るものですから、不適切なビジネス文書は後々まで批判されることになります。」と竹之内さんより注意点を教えていただきました。
次は演習です。多くの演習問題を一人一人がマイクを回して答えていくことで、緊張感もあったようですが順調にこなしていました。
まずは、敬語と慣用句の練習です。
「お手元の資料を拝見してください」→「お手元の資料をご覧ください」など参加者が正しい言い回しを指摘していきました。
続いて、間違えて変換しやすい日本語の練習をしました。
「興味深々」
あれ、何が違うのでしょうか。そうでした、「興味津々」ですね。
「思考錯誤」?う~ん、「試行錯誤」ですね。
続いて、わかりやすい文章に書き換えましょう。
いくつか練習問題をやりながらポイントを学びました。
▼箇条書きを使うことが大切
短い文章の中で明確に伝えるためには 箇条書きを。
▼依頼形を使いましょう。
「~~の件でご相談がございます。~をお願いしてもよろしいでしょうか。」
依頼形を使うこと、相手が何を依頼されているかわかること。
依頼されている内容が妥当であること。
気持ちよく依頼を受けたいと配慮されていることが大切ですね。
▼最初に結論を書いて、そこから根拠を書きましょう。
何が結論かわからない文章はとてもわかりにくいですね
ビジネス文書は、PREP法で書きます。
1.ポイント(point)
2.理由(reason)
3.事例、具体例(example)
4.ポイント、結論を繰り返す(point)
▼続いて職務経歴書を書きました。
相手の顔を思い浮かべ、何を必要としているのかを考えていくことが大切です。
最後に、みなさんでシングルマザーキャリア支援プログラム「ミライドア」の案内文を作りました。
最後に竹之内さんは
「ビジネス文書において正しい敬語表現や、言葉づかいは大切です。また、今回の演習で行ったように、相手を意識した文章をつくっていくことが必要です。何にもないところから文章を作るのは手間がかかります。手間がかかるからといって、コピペして作成した文章では読み手には伝わりません。文書・文章を作ることもコミュニケーション向上の訓練になります。読み手を意識する文書作成を心がけてください。」とお話いただきました。