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開講式&修了式

日程

2018年05月13日

開催報告

新しい未来への一歩が始まります。

一歩一歩、社会で生きていくスキルを身に着けていきましょう!

第2期の受講生の皆様、お疲れ様でした。

この半年で身につけた様々なスキルで、人生の新たな一歩を踏み出してください。

開催報告

5月13日、キャリア支援プログラム『未来への扉』の第4期開講式が行われました。第4期は、23名が受講します。

最初に、日本ロレアル代表取締役社長 ジェローム・ブリュア氏によるご挨拶がありました。

「ロレアルでは、より良い社会のために、女性のエンパワメントや男女共同参画を積極的に推進しており、この『未来への扉』は、我が社にとっても、日本の社会問題を解決するためにも、重要なプログラムです。私自身も子どもの頃、シングルマザーに育てられ、母も私も今のキャリアをつかむことができました。

受講生の皆さん、このプログラムでトレーニングを積み、新しいキャリアのために明るい未来に向かって一歩を踏み出してほしい」と激励の言葉をかけました。

 

日本ロレアル副社長の井村 牧氏は、「『未来への扉』は、シングルマザーの方々に様々なトレーニングでコミュニケーションスキルを身につけ、より安定的な仕事について、しっかりした経済基盤をもっていただくためのプログラムです。

大変なこともあると思いますが、ここで培ったネットワークで支え合い、乗り切って、次の展開につなげていただければうれしい」と期待の言葉をかけられました。

 

第2期修了生でアデコの正社員として活躍する荒井 歩美さんは、「この『未来への扉』で心強い良き仲間ができ、生きるための仕事のチャンスを得ることができました。今の仕事は自ら考案したりスタッフ育成などやりがいのある仕事です。まだ失敗だらけですが、一歩踏み出さなければ、何も始まらなかったと思います」と今までを振り返るとともに、「自分が立ち止まらなければ未来への扉は開ける。ピンチはチャンスになる。明るい笑顔の先には、明るい未来が待っています!」と受講生たちに激励の言葉をかけました。

 

第3期修了生を代表して滝澤 菜津美さんは、「周囲にシングルマザーでしっかり働いている人がおらず、このプログラムに入れば、シングルマザー仲間ができ、PCなどのスキルも身につけられると思い応募しました。初日は緊張して連絡先の交換さえできなかったのが、受講を重ねるうちに、育児相談や外出を共にするようになりました。これも『未来への扉』でのグループワークのおかげです。同じ境遇の仲間ができて本当に心強い」と述べ、「最近、息子に『お母さんは笑って仕事しているよ』と言われるほど、表情も変わったようです。やらないで後悔するより、やってみよう!」とこのプログラムで身につけた前向きな姿勢を語りました。

 

NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長 赤石は、「講座を通じて人と比べるのではなく、受講前と受講後の成長した自分自身を比べて下さい。シングルマザーが働くということは、《子育て》と《働いて社会に貢献する》、この2つのベクトルでゆれるということです。自分の強みを自覚して将来のプランをたてて、少し頑張って覚悟をもって進んでいっていただきたいと思います。必要なときには、必要なサービスや応援をもらう力、周囲とのコミュニケーションをしていってほしい」とコメントしました。

 

東京都福祉保健局少子社会対策部 育成支援課長 玉岡 雄太氏は「これまでに約100名の方が受講し、このような民間による積極的な取り組みに感謝するとともに、東京都として引き続き応援していきたい」と述べました。

 

第3期修了生に、修了書授与と皆勤賞の発表が行われました。

 

 

●YOUさん、トークセッション「シングルマザー&女性として、自然体で生きる」

第2部は、YOUさんによるトークセッション「シングルマザー&女性として、自然体で生きる」を行いました。

大学3年生のお子さんを育てるシングルマザーとして、子育てで気をつけたいたことはという質問に対し、「密着しないこと。自分が働くことで、自分が行き過ぎることを防ぐ。足りてなくて、ゴメンね、くらいでいいんじゃないかな。真正面だといろいろ見えてしまうので、斜めくらいから見るのがちょうどいい距離感だと思います」。

 

元気で自然体でいられるコツについては、「頑張るところは頑張る、頑張らないとこは頑張らない。自分で、健康であるため、どうでもいい人づきあいは止める。自分が食べたいと思うものを食べて、寝たいときに寝る。それができるとストレスもなくなる。自分のペースを守ること」だと語りました。

 

受講生からの「いろいろ自分探しやアルバイトをしてきたが、キャリアとしての実績につながりにくく将来が不安」という課題に対して、「一芸がある人はすごいな、と思った時期もありました。どんな仕事でもいただいたお仕事を一生懸命やってると、年をとるとつながってくる。人から評価されるようになるんです。つまり、自分で決めることって意外と少なくて、今の自分ができることをやっていると、そのうち、つながってきます」と精一杯取り組むことが大切だとアドバイスしました。

最後に「抜くときとは抜く、サボれる時はサボってね。くだらないことができるようになったら、余裕があるってことです。自分らしさを大切にして、一緒に頑張りましょう!」と応援メッセージをいただきました。