共通講座

開講式

日程

2019年04月07日

開催報告

新しい未来への一歩が始まります。

一歩一歩、社会で生きていくスキルを身に着けていきましょう!

開催報告

4月7日、キャリア支援プログラム『未来への扉』の第5期開講式が行われました。第5期のシングルマザー20名が参加し、修了生による初のトークセッション「シングルマザー、笑顔で未来を切り拓く!」を行いました。

 

最初に、日本ロレアル代表取締役社長 ジェローム・ブリュア氏によるご挨拶がありました。 「ロレアルでは、より良い社会のために、女性のエンパワメントや男女共同参画を積極的に推進しており、この『未来への扉』は、我が社にとっても、日本の社会問題を解決するためにも、重要なプログラムです。

2016年に開講した、シングルマザーキャリア支援プログラム『未来への扉』は、これまでに100名以上のシングルマザーが修了し、56%が収入増を実現するなど経済的安定とキャリアアップにつながっています。

私自身も子どもの頃、シングルマザーに育てられ、母も私も今のキャリアをつかむことができました。

受講生の皆さん、このプログラムでトレーニングを積み、新しいキャリアのために明るい未来に向かって一歩を踏み出してほしい」と激励の言葉をかけました。

 内閣府男女共同参画局長 池永肇恵氏は、「男女共同参画において、女性の活躍のためには男性の意識改革が重要であり、母子家庭の現状を改善するには、母子家庭の収入を増やすことが重要だと考えています。

この『未来への扉』は、キャリアカウンセリングでの個別相談、プロジェクトリーダー、美容部員としての研修など、収入を増やすための実践的なプログラムであり、また、思いを共有できる仲間を見つけられることがとても重要だと思います。みなさまにとって実り多い成果となりますよう願っています」と述べられました。

NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長 赤石は、「2016年に開講してから110人以上の受講生が修了し、まさに未来への扉を実際に開いて前に進んでいるシングルマザーがいます。

仕事への道は、決して平坦な道ではありません。欠席することなく、努力を続けてほしい。成長するにあたって、仲間をつくってほしい。他人と比べるのではなく、受講前の自分と比較してしっかり前進してほしい。ママと子どもが幸せに生きられるよう、私たちも成長できるよう全力で応援します」とエールを送りました。

 

トークセッション「シングルマザー、笑顔でキャリアを切り拓く!」

開講式の後、アデコ セールスディベロップメント本部グローバルアカウントマネジメント部 部長の天谷友紀氏、日本ロレアル 人事本部リテール HR マネージャーの高橋慎也氏、修了生2名によるトークセッションが行われました。

第2期修了生 アデコ取引先にてオフィスワーク 中原沙織さん

体験型食育ミュージアムでスーパーバイザーを担当していました。 仕事内容は、お客様の電話応対、受付、食事コーナーでの接客、トランシーバーでのスタッフとの質疑応答、館長の秘書業務など、スタッフ200人との仕事は多岐にわたっていてとてもやりがいのある仕事です。

スーパーバイザーは、みんなのリーダー的な存在で、あらゆる仕事に対応できるのは大前提なので、みんながついていきたいと思えるような存在になるために努力しています。スタッフ一人ひとりをよく見て、働きやすい環境をみんなと一緒につくっていくのが仕事です。昨年4月からは事務職に移りました。

「未来への扉」の受講前は不安しかなく、夜も眠れない毎日を過ごしていました。たくさんの人に支えられここまでやってきて、今は楽しいことばかりです。チャレンジすればできるという自信につながり、精神的に元気だと身体も元気。お昼の休憩時間にジョギングするほどです。

この講座でいろいろな人と友達になり、つながりができたおかげで幸せになりました。今後は世の中のためになることができたらいいなと考えています。

▼第3期修了生 ヘレナ ルビンスタイン 美容部員 長友紀子さん

昨年7月から美容部員としてカウンターに立って接客しています。経験が全くなくても、スキンケアやメイクの技術などしっかり研修していただけるので安心して学んでいます。

美容部員というと若い人のイメージですが、エイジングケアのブランドなので、逆に年齢が武器になることを実感しています。また、お子様連れのお客様には、お子様の相手をしている間にじっくり商品を選んでもらうといった、結婚や子育ての経験が役に立ちます。

2年前、経験もなく40歳を過ぎたシングルマザーには日本の社会は冷たいと感じ、息子も不登校になり、未来に夢も希望も光もないときに「未来への扉」の受講を決めました。受講した仲間たちはみんなが前向きで、自分の持っていない情報を交換しながら、受講するごとに前に向かって確実に動いている実感がありました。息子も学校にいくようになって家事まで手伝ってくれるようになり、自分が動くことで変わるんだと痛感しました。

事務職も美容部員の経験も全くなかったため、コース分けでとても悩みましたが、中学生の息子との生活リズムの作り方、スキルアップややりがいを考え、美容部員コースを選びました。スタッフの方から、「年齢は関係ない。経験がなくても、チャレンジしていい」といってもらえたことをチャンスだと捉えました。

マダム・ヘレナの「世の中に美しくない女性はいない。美しくないのは怠けているだけ」という言葉を聴いて、「ああ、自分は怠けているだけだったんだ」と気づきました。今は、早く一人前の美容部員になるために日々努力を重ねています。